| 神奈川核医学研究会200回記念大会案内 | 神奈川核医学研究会 | |
| 第193回定例研究会(1997.3) Patlak Plot法における測定・解析上の留意点 | (株)第一ラジオアイソトープ研究所 市場開発部 | 水田 吉彦 |
| 第193回定例研究会(1997.3) ビトロの精度管理(いわゆるTQC) | 保健科学研究所 精度管理室 | 川崎 邦之 |
| 第194回定例研究会(1997.4) 神奈核教育訓練 最近の法律に関する話題 | 神奈川県立循環器呼吸器病センター | 中村 豊 |
| 第195回定例研究会(1997.5) 肝GSAシンチグラフィの臨床使用とその有用性 | 昭和大学藤が丘病院 放射線科 | 長谷部 伸 |
| 第195回定例研究会(1997.5) 肝臓の核医学検査法−99mTc-GSAの定量法について− | 昭和大学藤が丘病院 中央放射線部 核医学検査室 | 新尾 泰男 |
| 第196回定例研究会(1997.6) 骨シンチ『異常集積の少ない骨転移』 | 神奈川県立がんセンター | 小野 慈 |
| 第196回定例研究会(1997.6) 骨シンチ検査の基礎講座 | 神奈川県立循環器呼吸器病センター | 大島 正行 |
| 私のパソコン活用術(4) それでもMac(事実の検証) | 東海大学病院 | 藤田 昭 |
| 家庭サ−ビス(3) | 警友総合病院 | 金谷 利久 |
| 編集後記 | 東海大学病院 核医学 | 村上 剛 |
| 記 | |
| 日 時 | 平成9年11月29日(土)14:00 |
| 会 場 | 横浜市開港記念会館 |
| (JR関内駅から徒歩約10分) | |
| 会 費 | 大会参加費 ¥ 500 |
| 懇親会費 ¥4,500 |
| プログラム | |||
| 14:00 | 受付開始 | ||
| 14:30 | 大会長挨拶 | ||
| 14:40 | 記念講演 | ||
| 「21世紀の核医学診断の展望」 | |||
| 横浜市立大学 講師 | 池上 匡 先生 | ||
| 15:20 | 特別講演 | ||
| 「多発性骨転移患者に対する89Srによる除痛治療について」 | |||
| 北里大学 助教授 | 堀池 重治 先生 | ||
| 16:00 | シンポジウム 「神奈核の誕生から現在まで」 | ||
| 川崎市立井田病院 | 長谷川 武 | ||
| 県立循環器呼吸気病センター | 中村 豊 | ||
| 東海大学病院 | 福田 利雄 | ||
| 川崎市立川崎病院 | 奥山 康男 | ||
| 17:00 | 懇親会 | ||
| ビアレストラン コープランドハウス |
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1991年、金沢大学の松田博史(現・国立精神神経センター武蔵病院)らは、99mTc標識のSPECT製剤を用いて、動脈採血を必要としない非侵襲的な局所脳血流定量法を考案した。本法はDr.Patlakが提唱したPatlak PlotとDr.Lassenの補正式が組み合わされており、一般には"パトラックプロット法"と称される。本法は通常のSPECT撮像に2分間以内のRIアンギオグラフィを追加するだけという簡便さに加え、良好な測定再現性(同一例を別日に2回測定,Fig.1)1)を有することから、国内にて広く臨床応用されている。
一方、如何なる測定法にも「測定・解析上の留意点」が有るように、本法にも測定精度を維持しつつ異常値の発生を回避するための留意点が存在する。昨年1年間で異常値が報告されたケースを追跡調査した結果、原因不明なものは殆どなく、大部分において"テクニカル・ピットホール"(不注意および勘違いによる技術的なミス)が確認された。その内訳(のべ数)をFig.2へ示すとともに、代表的な項目について解説を加える。
以上、要点を略記したごとく、測定・解析上の留意点を守って間違いの無い操作を行えば、信頼性の高い値が得られる。一方、脳血流量には固有の"加齢変化"が認められている。代表的な報告3)をFig.3に引用するが、こうした測定対象項目の特徴を理解しておくことも、測定・解析上の留意点とあわせて必要な予備知識と思われる。
一般に衛生検査所の精度管理組織は図1のような形態で、「精度管理責任者」は現業部門から完全に独立した形で設置され、その業務は日常精度管理実施状況の確認と精度上の不具合について「管理者」への改善勧告を行い、必要に応じ問題解決法を提案して分析結果の精度維持が確実に実施されているかを確認する。また、各部門には「精度管理担当者」が任命されており、日常の精度管理業務を受け持っており、現場で発生した諸問題や全社に関係する改善課題などについては、定期的に開催される精度管理委員会に提起され問題解決の検討が行われ、組織一体となった改善活動が推進できる体制となっている。
検査案内書に準じて医療機関で適切に採取された検体(血液、尿等の体液)を受領してから搬送、受付及び仕分け、検査測定、検査結果の報告に至るまでの全工程について作業の標準化を図るため作業環境、作業方法、機器操作法、保守点検法、注意事項など詳細に定めた各種標準作業書を作成している(図2)。さらに、各種日誌、台帳類を業務記録として記入、保管し不具合発生時に原因究明、再発防止対策の資料とする。
(1)planar法の中で代表的な方法はHH15,LHL15である。これらは国内一般に利用されている方法であり、殆どの施設が標準法として採用している。HH15(心15分値/心3分値)は血中クリアランスを示し、LHL15(肝15分値/(心15分値+肝15分値))は肝摂取率を表すとされている。非常に手軽な方法であり、どこの施設でもすぐに利用できる。しかし、心・肝のROI設定により値が変動しやすい事と、その比率計算の特徴からHH15は重症付近の分離が難しいこと、LHL15は正常群と軽度障害群の分離が難しい事が問題点とされている。これらの問題点を解決すべく種々の方法が考案された。関西医大:河らのLHL15/HH15が一方法であるが、山梨医大:小泉らのLU3,LU15が心臓のROI設定が必要ないため、私どもの経験からも安定した方法であると思える。(Fig.1)。
ただし、注射筒を測定する幾何学的dimensionにおけるガンマカメラ検出部の計数率特性を事前にcheckし、数え落としのない領域であることを確認しておく必要がある。データ処理装置を用いずにimageのみで機能評価するgrade分類も報告されているが、昨今のdigital systemでは、様々な肝機能障害の程度を客観性のある画像で出力するのは難しいのではないかと考えます。どのような濃度にも表現できるdigitalの良さが、かえって基準を作る事を難しくしています。(Fig.2)
(2)compartment解析に関しては代表的なものは、1-compartment model(秀毛らの非線形model(Fig.3)に始まるが、篠原が報告した如く線形modelでの短時間に演算可能な方法でも実用的であった。Veraらが唱えた3-compartment modelは採血を伴うmodel式を利用しており、やや煩雑さを伴っている。河らが提唱した5-compartment modelは複雑な計算式を必要としているが、肝最大除去率(Rmax)を算出可能である。(Fig.4)病的 hotなし。 | 第12胸椎に骨溶解像。 | 第12胸椎に 低信号域。 |
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| ・全身シンチ | ||||
| コリメータ | 収集マトリックス | ピクセルサイズ | 収集条件 | 撮像方向 |
| mm/Pixel | (スキャンスピード) | |||
| LEHR | 256×1024 | 2.0 | 10〜15cm/min | ANT,POST |
| 512×2048 | 1.0 | |||
| ・部分シンチ | ||||
| コリメータ | 収集マトリックス | ピクセルサイズ | 収集条件 | 撮像方向 |
| mm/Pixel | (カウントorタイム) | |||
| LEHR | 512×512 | 0.6〜1.0 | 1000K(8分) | 異常部位多方向 |
| 材料 | 砂糖 | 150g 大さじ2 |
| ペパ−ミント | 大さじ5 | |
| 卵白 | 1個 | |
| レモン汁 | 1個分 |