第305回 神奈川核医学研究会 研究会 報告

開催日時 2008年07月19日(土)
開催場所 桜木町 ブリーズベイホテル
メインテーマ 神奈川核医学研究会300回記念講演会
野澤 武夫氏 退職記念講演会


司会 廣野 圭司(横浜市立大学病院 放射線部)
・退職記念講演
 「経験した核医学検査」

 野澤 武夫 氏
 元横浜市立大学附属病院放射線部 技師長
 野澤先生が核医学に従事し経験した数多くの検査の中から、現在では行われなくなってしまった貴重な検査から最新の検査までの苦労話や、検査開始時のフロー確立のためのコンピュータプログラム作成など興味深い話を織り交ぜながらお話いただいた。


司会 菊池 敬(北里大学病院 放射線部)
・記念講演1
 「頭痛医療をめぐって」

 坂井 文彦 先生
 北里大学神経内科教授
 300回記念大会の特別講演では北里大学神経内科教授の坂井文彦先生にご講演戴きました。
 坂井先生は国内外を通して諸学会の理事や学会大会長を務められる傍ら、日常診療でも多くの患者さんを診られている非常に多忙な先生でありますが、今回の記念大会におきまして、文化講演的な意味合いを含めてのご講演としてご依頼をしたところ、快くお引き受けいただきした。当日、先生からは「頭痛医療をめぐって」というテーマでご講演いただきました。
 講演内容は、頭痛の種類や発症のメカニズム、治療方法やその成果などを核医学イメージの他、MRIなど他の機能画像も交えて解説され、さらに疫学的な調査研究成果についても解説いただき、我々技師にもとてもわかりやすく丁寧にご講演いただきました。参加者の多くの方にとって非常に興味がもてる貴重な講演となったことと思います。
 坂井先生にはたいへん感謝の意を申し上げますと共に、先生が今後、益々のご活躍をされますことを祈念致します。


・記念講演2
 「医療の中での核医学技術の役割」

 福喜多 博義 氏
 国立国際医療センター国府台病院 放射線診療部技師長
 日本核医学技術学会 学会長
 「医療の中での核医学技術の役割」と題して、医療政策の面、核医学の厳しい現状、核医学の発展のための放射線技師としての心構え、学会の役割としての認定技師制度やガイドラインの作成など、日本核医学技術学会学会長の立場から、広い視野と長きの経験に裏打ちされた有益で分かりやすい講演を頂きました。私自身、少しでも核医学診療に貢献できるよう、気持ちを新たにする機会となりました。
 また、28回大会の案内もされておられましたが、ぜひ、成功裡に終わる事をお祈り申し上げます。



坂井先生のご講演

坂井 文彦 先生(北里大学神経内科教授)

福喜多 博義 氏(国際医療センター国府台病院 技師長

野澤武夫氏(左)と廣野代表幹事(右)

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