核医学検査を受ける患者さんは、放射性医薬品を投与されますので、ある程度の放射線被ばくがあります。核医学検査1回あたりの被ばく量は、0.2〜8ミリシーベルトで、エックス線検査と大きな違いはありません。
核医学検査は、わが国全体で年間180万件以上実施されていますが、放射線障害の事例は発生していません。
また、最近5年間の副作用調査によりますと、核医学検査10万件あたりに2.1〜2.5件と、ごくまれに副作用があるという報告があります。副作用の内容は、発疹、嘔気、悪心、皮膚発赤、顔面紅潮、そう痒感出現などで、軽微又は中等度の副作用です。これらは、放射線による影響ではないことが確認されています。